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RCA Victor Model 281 コンソール型ラジオ(2002年9月19日追加)

2001年の12月にシャーシだけ修理したものと同じ形式のラジオ受信機が
巨大なコンソールで入院してきました。

全体像が分かったので再度報告させて頂きます。

コンソールの全体像です
”蓄音機”は無く、ラジオのみとは驚きです。

RCA Victor Model 281 コンソール型マルチバンドラジオ

調整用のツマミは合計7つもあります。
左から順に
1番目;高周波、中間周波増幅ゲイン
2番目;低音コントロール
3番目;電源スイッチ
4番目(少し上);同調
5番目;周波数選択
6番目;高音コントロール
7番目;音量調節
下の写真とは少し年代が異なるようですが
同じ形式のシャシーです。

RCA Victor Model 281 コンソール型マルチバンドラジオのシャーシ
RCA Victor Model 281 コンソール型マルチバンドラジオの高音用共鳴箱
巨大なフィールドコイル(2kΩ、約2kg)
を背負った20”スピーカが中央に座っていますが
その両側に共鳴箱が設けられています。
裏面から見て左が高音用、右が低音用でしょうか?

RCA Victor Model 281 コンソール型マルチバンドラジオのスピーカ
RCA Victor Model 281 コンソール型マルチバンドラジオの低音用共鳴箱

裏側に張り付けられた情報によると電源の種類によって二つの形式があるようです。

RCA Victor Model 281 notice

* RCA Victor Model 281 コンソール型マルチバンドラジオのシャーシ(2001年12月31日UP)


42プッシュプル、高周波1段中間周波2段増幅、5バンド 12球ラジオ

大変珍しい回路構成のラジオを修理したので紹介させて頂きます。

受信周波数は 長波、中波(通常の放送)、短波、合計5バンドです。





左上から順番に真空管の役割は以下のとおりです。
高周波増幅
UZ-6D6
周波数変換、第一検波
Ut-6A7
1st 中間周波増幅
UZ-6D6
自動音量調節用中間周波増幅
UZ-6D6
2nd 中間周波増幅
UZ-6D6
自動音量調節用検波、増幅
UY-76
第二検波、低周波増幅
UZ-85
ドライバーアンプ
UY-76,UY-76
出力増幅
UZ-42,UZ-42

回路図の拡大(77kバイト)



音量調整用可変抵抗器は低音量時の高音抑制を加味した”システムボリュームコントローラ”です。

*************
スーパーヘテロダイン方式の受信機では、電波の強い局と遠くにあって電波の弱い局を、
同じような音量で聞くことの出来るよう自動音量調節回路(AVC)がつけられていますが、
このセットでは、このために真空管を2本も使って性能を高めています。



********************

使用している真空管はそれほど珍しい球ではなく、21世紀の現在でも流通していて
それほど高価な球ではありません。



故障した珍しいラジオやアンプをお持ちの方は、修理報告を
このホームページで公開させて頂くことを了解いただければ
部品代程度で修理の相談に応じます。

気軽に連絡下さいませ。

  uchita@jtw.zaq.ne.jp