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KT66シングル 高周波2段増幅 7球 ストレート受信機を修理しました。
修理報告をご覧下さい。
KT66シングル 高周波2段増幅 7球 ストレート受信機

修理で一番気を使うのは”外観”です。
上は修理完了後の姿ですが、出来るだけ外観を変えないよう工夫しています。

ダイアルの数字はヤードのようです。
1ヤードを0.9144メータとして単純計算すると概略の受信周波数は以下のようになります。
中波;1640kHz 〜 596kHz
長波;156kHz 〜 410kHz

KT66シングル 高周波2段増幅 7球 ストレート受信機ダイアル目盛

最初見たときはスーパーヘテロダイン方式だと思いましたが
回路を追いかけてみると高周波2段のストレートでした。

回路をよく見ると、日本やアメリカのセットとは少し変った珍しい構成が3箇所ほど目に付きます。

回路図をクリックすると拡大し、少しだけ回路の説明があります
イギリス製の KT66シングル7球 高周波2段増幅ストレート検波ラジオ付き電蓄アンプ回路図

マジックアイはスーパーヘテロダイン方式の専売特許だと信じていましたので最初見たときはてっきり
”スーパーラジオ”だと思っていましたが
回路を追いかけていくと”高周波2段増幅のストレートでした


このアンプに使用している真空管の一覧です。
真空管は最初にエミッションのチェックと足配置の確認をしますが、全てOKでした。

真空管一覧

真空管KT66

出力管は有名なビームパワー管KT66です。

真空管KT66 ピン
KT66

真空管KT66 ピン配置
6.3V
1.27A
真空管W42

高周波増幅用
リモートカットオフ特性5極管
真空管W42 ピン

足は”卵型”に配置されています。

真空管W42 ピン配置
4.0V
0.6A
真空管MH4
MH4 検波増幅用 3極管

真空管MH4 ピン
3極管は
足の配置が決まっているので
点検が楽です。
真空管MH4 ピン配置
4.0V
1.0A
真空管MU14
両波整流管 MU14
真空管MU14 ピン
最大電圧;500V
最大電流;120mA
真空管MU14 ピン配置
4.0V
2.5A

ソケットを見ると足の配置が
よくわかります。

真空管ソケット

湿式の電解コンデンサは初めて見ました
パンクしていたので中身を見るために解剖しましたが
中央が陽極、ケースが陰極です。

ケースには電解液が封入され
振るとチャップンチャップンと音がします。

湿式電解コンデンサ
左が中身の陽極
ケースが陰極

湿式電解コンデンサ

修理のご相談はこちらにメール下さい。ご要望があればお見積もりさせて頂きます。
uchita@jtw.zaq.ne.jp