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ラジオ受信機の初期、抵抗器は高価な部品でした。
抵抗値の低いものは、細い抵抗線をボビンに巻いたり、発熱の大きいものは焼き物の筒に巻き付けて作りましたが、グリッドリークなどの高抵抗は苦労したようです。
カーボン被膜抵抗は被膜の安定が悪く、高い抵抗値のものはすぐに壊れてしまいました。
画像でお見せするのは長い寿命を目指して工夫された「抵抗器」たちです。
 構造を見ると「ダンボール紙を焼き固めた」ような形をしています。
エジソン電球のフィラメントは竹の繊維でしたから、同じ発想で作られたのでしょうか

 ガラスに鉛を添加すると導電性のガラスが作れますので、このような抵抗器
が作られたのでしょう。

 抵抗体の本体が見えませんが「焼き固めダンボール」のように思います。

この抵抗器は真空封入されています。
抵抗体の導電性ガラスは湿気にも安定だと思いますが、金属キャップとの接続が
大変だったのでしょう。

 
 ガラス封入の抵抗器の多くは、このように乳白色のガラスに封入されています。

 こちらは現在のカーボン抵抗やモールド抵抗と同じような構造です。