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CLOSLEY MODEL 3R3
” レフレックス ” 式3球受信機

真空管が大変に高価で、且つ電源がバッテリーや乾電池だった頃のラジオ(当時はラヂオ)は
少ない数の真空管で、より高感度に受信できるように様々な工夫がなされました。
その中で代表的なものは1本の真空管で高周波と低周波を二回増幅させる”レフレックス”回路でした。
通常の回路にくらべ、調整が難しく、また動作が不安定ですが、維持費が節約できることから
日本でもかなり普及した回路方式です。

3R3全体像
CROSLEY Model 3R3

製造国:アメリカ
製造者:Crosley Manufacturing Co.
発売時期,定価 :不明(未調査)

回路方式:レフレックス方式
3球再生式受信機

使用真空管
高周波&低周波増幅:UX-201
再生式グリッド検波:UX-201
低周波増幅:UX-201

高価な真空管を節約するため、高周波と低周波の増幅を1本の球で行わせる
”レフレックス”方式の
3球受信機です。
部品の説明図
内部の部品配置

回路図との対比でご覧下さい。
”レフレックス”増幅受信機の回路 真空管3本で4本分の働きをさせる ”レフレックス”式3球受信機です。 左上の”LOADING COIL L3"  のA3端子につながれたアンテナから 入った電波は、先ずV1で高周波増幅 されます。  V2で検波されて復元された音声信号 は低周波トランスT1を通って再びV1に 戻され、低周波増幅されます。  T2は低周波のみをV3に伝える役目をし、 V3でラウドスピーカを鳴らすことの出来 るほどの大きな信号に増幅されます。

A電源:6ボルト鉛蓄電池

検波部用B電源:22.5V電池

増幅用B電源:45〜90V電池
低周波トランス
低周波トランス

レフレックス受信機では、安定的な受信性能に低周波トランスが大変重要な役目を持っています。
  
検波用”ソフト”球 UV-200

増幅用”ハード”球 UV-201A

フィラメントはトリューム入りタングステン
動作状態では明るく輝きます