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振動式バッテリー充電器  充電中のビデオ


大正末から昭和にかけて、急速に「ラヂオ」が普及していきましたが、電源は大きくて重い「鉛蓄電池」でした。
電源は3種類です。

1,A電池:
   6ボルトのバッテリーで、真空管のフィラメントを点灯します。
   当時の自動車のバッテリーは6ボルトなので、真空管のフィラメントは5ボルトで設計されています。

2,B電池:
   20ボルトから90ボルトくらいのバッテリーで真空管を動作させます。
   乾電池でもOKですが大変に高価で、すぐに無くなるので、小さな鉛蓄電池を直列に10個から40個並べたものが使われていました。

3,C電池:
   マイナス4,5ボルトで真空管第一グリッドに印加する「バイアス」電源
   電流を消費しないので乾電池を使用。
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さて、バッテリーは「充電」が必要
こんな「充電器」を見つけたので、紹介します。

この充電器は「A電池」と「B電池}を充電できます。

電源は電灯線の100ボルト
振動片を電源周波数(関西は60ヘルツ)で振動させ、接点で充電方向の電流のみを選択します。



調整ねじを締めたり緩めたりして、振動が継続するように調整します。


充電中です。バッテリーは充電できても、こんなに火花が飛ぶんでは、近所迷惑この上ないでしょう。


充電波形です。きれいに整流されていますが、この調整がとても大変でした。


充電専用の電球でしょうか?。