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1922年 大正11年の出来事

(米)WH社が酸化物フィラメントの受信用真空管 WD−11 発売

フィラメントを乾電池で点灯する検波増幅用真空管です

WD−11の全体像

  • フィラメント規格:1.1 ボルト、0.25 アンペア
  • プレート電圧:22.5〜90ボルト
  • 電圧増幅率:5.6
  • 相互コンダクタンス:400マイクロモー

WD−11の全体像

足はプレート(陽極)のみが太くなって
誤挿入を防ぐ構造になっています。

ソケットに貼り付けられた型名のシール

ソケットに貼り付けられた型名のシール

  • 手前の太い足がプレート(陽極)
  • 左右がフィラメントの足
  • 一番奥がグリッド(制御格子)です

ソケットに貼り付けられたメーカーのシール

ソケットに貼り付けられたメーカーのシール
プレート、グリッド、フィラメントの位置関係

プレート、グリッド、フィラメントの位置関係

制御格子(グリッド)は太いニッケルの線をコイル状に
巻いたもので、中心をフィラメントが貫通しています
(フィラメントは両端の固定金具が見えるだけで
フィラメントそのものは写っていません)

電極の全体像
白い斑点が見えますが、これは内部に残存するガスを
吸着する目的で封入された”ゲッター”で
材料は石灰です

電極の全体像

ガラスのステムで保持された電極は右側から順に
  1. グリッド(制御格子)
  2. プレート(陽極)
  3. フィラメント
  4. プレート
  5. フィラメント


WD-11,12の特性曲線(静特性)
WD-11,12特性曲