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国産受信機の中でも有名ブランドである 七欧無線電気商会 ”ナナオラ”の受信機です。
入手した時点で、大幅な改造修理がなされていましたので、オリジナルの回路は不明ですが
”国民型6号” 高周波一段増幅の4球受信機で復元しました。
高周波増幅:UY-24B、 再生式グリッド検波:UY-24B、 音声出力増幅:UY-47B、 電源整流:KX-12B

薄暗い豆電球(パイッロットランプ)に照らし出された目盛のセルロイド板からは当時の最新技術の誇りを感じます。
電灯を消して暗い部屋で聞く「NHKのラジオ深夜便」は大変素敵です。
ラジオは当初、バッテリー式からスタートし、
家庭用の電灯腺を電源として聞くことの出来る”エリミネータに進化し、次いでスピーカを内臓した”ミゼット型に進化しました。

当時、国産受信機の代表的な形状の一つにド-ム型があります。
nanaola Model44 受信機正面
nanaola Model44 受信機裏面
nanaola Model44 受信機ベゼル
暗い部屋でほのかに明るいダイアルは
言い知れない郷愁を運んできます。
nanaola Model44 受信機ベゼル
箱裏に釘付けされたネームプレート
NANAOLA44 ネームプレート
ツマミ

オリジナルなツマミかどうかは不明ですが、
この当時のデザインであることは間違いありません。

いくつかが欠落している場合もありますが、シリコン樹脂で型を取ってエポキシ樹脂で復元することも可能です。
nanaola Model44 受信機ツマミ

国民型6号受信機回路図
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混信対策
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このようなストレート受信機は、地元に放送局があると、混信のために遠方の放送を聞くのが
たいへんに難しいことがあります
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ラジオ少年は、”和歌山放送トラップ”をつないで、効果抜群です。