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回路図その1 最も簡単な回路 「グリッド検波式 1球ラジオ」
コイルは日曜大工の店で購入できる塩ビパイプ、口径は20くらいが適当
巻き数は0.3mmφエナメル腺で約400回です。

巻き始めをセロテープで固定し、巻き終わりも同じくセロテープで固定します。
両端に少し切り欠きをいれ、同じ場所を細かいヤスリで磨いてエナメルを落とします。
切り欠きにゴムバンドをきつく巻いて少し太めの裸銅線を挟めば可変コイルの出来あがりです。
このままでは放送局を探して調整するとき、接触子を手で触ると動作が不安定になってしまいますので
下の写真のように、爪楊枝を縛り付けておきます。
コイルを巻くとき、所々にアンテナ接続用の”タップ”を出しておきます。
電池をつなぎ、アンテナを一番上のタップにつないで接触子をスライドさせると放送が聞こえてきます。
聞こえない場合はアンテナを大きくします。
それでも聞こえないときは、コイルの下端をアースにつなぎましょう。
接続に間違いがなければ、放送局から50km〜100km離れていても放送が聞こえるはずです。
この真空管は、ガラス管の周辺をシールド塗料が覆っていてフィラメントが点灯しているかどうか目で見て確かめることが出来ませんので
マイナスドライバの先でやさしく削ってペンキを落としておきましょう。
周囲を真っ暗にして中を透かして見るとうす赤く光るフィラメントが見えます。
デジカメで写真にすると凄く明るいように写りますが、実際にはうすぼんやりと細いフィラメントが赤くなるのが見えます。
実体図です、この通りつなぐと完成です。
回路は出来る限り単純化しましたが、接続に間違いが無ければ必ず動作します。
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回路図その2 少し高級で感度抜群ですが調整が少しばかり面倒な再生式
「再生式グリッド検波 1球ラジオ」
最初の回路で自信をつけた方は高感度に受信できる再生式に挑戦しましょう。
再生コイルは口径13の塩ビパイプに同じ太さ(0.3mmφ)のエナメル腺を50回程巻きます。
再生コイルを抜き差ししても”ピュー”と発振しない場合は接続を逆にして下さい。
実体配線図

再生式の受信機で弱い電波を受信する場合、調整のテクニックが大事です。
まず、強く再生をかけて、(発振状態にして)同調側のコイルを調整します。
”ピューピュー”と音調が変わりますが、中間で音の低くなるところ(耳で聞く発振周波数が低くなるところ)が
同調点ですから、コイルの結合を弱くして、(写真の図では左側にスライドさせて)やると放送が聞こえてきます。
古い真空管式の再生式受信機をお持ちの方はこのテクニックを習得して下さい。

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******** 5678の規格 ********
フィラメント;1.25V 50mA
プレート最大電圧:90V
G2最大電圧:67.5V
プレート抵抗(Rp):1.000kΩ
相互コンダクタンス(Gm);1.100
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サブミニチュア管はアポロマークの太陽電子が盛んな宣伝をしていました。
