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3球エリミネーター 鉱石検波式レフレックスラジオ受信機


配線をたどって回路図を復元しました。
あちらこちら断線しているので推測の部分もありますが、この回路で修復します。



断線している低周波トランス 2個 平滑チョークは使えそうです
低周波トランスは2個共にピッチで封入されているので、修理が大変です


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鉱石検波器は大変に考えられた構造になっています。


通常、検波器の蓋を開くと鉱石(方鉛鉱、黄鉄鉱、黄銅鉱、など)とスプリングが入っているだけですが、このラジオに付いていたものは
ご覧のように小さな鉱石検波器本体を更に通常の大きさのケースに収納した構造になっています。

検波器の感度は鉱石とスプリングの接触具合で微妙に変化します。
鉱石ラジオを実際に作った方は経験があると思いますが、スプリングを針の先などで動かせてラジオの聞こえ具合を調整します。

もう少し感度を上げたい!とスプリングを動かしたら、聞こえなくなってしまったり、音が小さくなったり!苦労します。
また、やっとこさ感度良く聞こえるようになっても、少しの振動でおとが小さくなったりもします。

今回、私は初めてこのような複雑な構造の検波器を見ましたが、このような構造になっていると安定度が高いのだと思われます。